三豊鶴TOJIの楽しみ方
三豊鶴TOJIは旧酒蔵の世界観を活かしたプライベートゲストハウスです。
ゲストハウスにチェックインした瞬間、あなたはきっと酒造りの世界にタイムスリップしていただけることでしょう。
酒造りの世界に触れ、当時に想いを馳せながら、プライベートなひと時をお楽しみください。
三豊鶴TOJIのこだわり
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其の壱
実際酒造りに使用されていた酒米を蒸す大釜や木樽や仕込み水などを使った醸造大浴場は圧巻です。(プライベート空間なので裸でも水着でも入ることができます。)
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其の弐
杜氏さんが寝泊りしていた部屋や縁側や暖炉、職人による細工がなされた扉や建具など、古き良き価値に囲まれてお過ごしいただけます。
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其の参
最大11名宿泊可能な完全一棟貸しのプライベートゲストハウスです。ご家族同士やご親族、会社の合宿など大人数でお楽しみいただけます。
施設内ツアー
杜氏(とうじ)と呼ばれる醸造職人たちが寝泊りをしながら酒造りをしていた宿舎を改造した施設には
実際に使われていた縁側や暖炉、扉などの建具がそのまま残っています。
一歩施設に足を踏み入れば、タイムスリップしたような感覚になること間違いなし。
施設の隅々まで存分にお楽しみください。
各部屋をクリックして部屋の詳細をご覧ください
Brew a New You!
コンセプトは「Brew A New
You!」(さあ、新しい自分を醸そう!)。
世界初の「宿泊体験を通して酒造りのプロセスを体感する」というコンセプトの酒蔵一棟貸しゲストハウス「三豊鶴TOJI」の施設内をご案内します。
玄関
駐車場に車を止めて、酒蔵の中を通って進んでいくとゲストハウスの玄関が現れます。歴史を感じる酒蔵が三豊鶴TOJIの世界へとあなたを誘います。
居間(4人部屋)
玄関を入ってすぐの居間、4名様まで宿泊可能です。
この居間はかつて杜氏たちが酒造りの合間に休憩していた空間です。
縁側
居間を出ると広々とした縁側が広がります。
風呂上りに寝転がって涼むもよし、パソコンを開いて作業するもよし、
穏やかな時間をお過ごしください。
麹部屋(1人部屋)
杜氏さんの寝室だった麹部屋、1名様用の寝室になっています。茶室のような落ち着いた空間でたまには一人の時間を楽しむのも悪くないかも。
洗面
縁側から入る洗面所。アメニティも充実しています。
内風呂
醸造大浴場とは別に内風呂もご用意がございます。
精米所(更衣室)
三豊鶴TOJIでは男女別に精米所(更衣室)があります。
ここで籾を取る(衣服を脱ぐ)ところから酒造体験が始まります。
醸造大浴場
酒米を蒸す大釜風呂、寝湯、露天樽風呂の3つのお風呂が楽しめる醸造大浴場は
三豊鶴TOJIのメインコンテンツです。(水着着用でのご入浴も可能)
露天樽風呂
醸造大浴場には露天樽風呂もございます。
露天樽風呂に入ってレンガでできた煙突と空を眺めながら、癒しの時間をお過ごしください。
炊事場
中庭の奥には簡易な調理が可能な炊事場がございます。
洗い場、作業台の他に包丁やコンロなどもございます。
中庭
中庭では天窓屋根が付いており、雨天でもBBQなどお食事が楽しめます。
会議などにもご利用可能です。
酒樽部屋(3人部屋)
部屋の角が円形の酒樽部屋、3名様まで宿泊可能な寝室です。
お隣の升部屋と部屋を繋ぐこともできます。
升部屋(3人部屋)
部屋の角が直角の升部屋、3名様まで宿泊可能な寝室です。
お隣の酒樽部屋と部屋を繋ぐこともできます。
厠
縁側と中庭の間には厠(男性用小便器・水洗ウォシュレットトイレ)がございます。
「我輩は米である」
自身を通じて醸しを知る〜施設の楽しみ方〜

酒造体験「豆知識」
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酒造り用に作られる酒米も田んぼで収穫した直後は黄色い殻に包まれていて、この殻つきのお米を「籾(もみ)」と言います。
(酒米は通常のお米と比較すると米の中心部が広く吸水しやすく麹菌が育ちやすい特徴があります。)
この籾の殻を除去することを「籾すり」と言い、こうして取出したお米を「玄米」と言います。
玄米はぬか層に包まれており、このぬか層のぬかを除去 することを精米といい、精米されたお米を「白米」と言います。精米時に酒米の表面を磨いて削るのですが、この精米歩合によって味わいや「大吟醸酒」「吟醸酒」などの名称が変わるのです。三豊鶴-TOJI-では、自分が酒米になりきってお酒になるまでの工程を疑似体験することができます。さあ皆さんも身につけている服という「籾」を脱ぎ捨てて、生まれたままの姿に精米してください。
(水着着用=吟醸、裸=大吟醸となります)閉じる
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精米した酒米には糠(ぬか)や細かい汚れが残っています。これをきれいに洗い落とすことを「洗米」といい、美味しいお酒造りには欠かせない工程なのです。
洗米した後は酒米を水につけて水分を含ませる「浸漬」をします。
それぞれのお米が持つ性質や磨き具合(精米歩合)によって異なる最適な浸漬時間を見極めることで、米の中心まで水分を吸収させ、次の「蒸米(米を蒸す)」工程に進むことができます。さあ、今日はあなたの身体と向き合って、この後の醸造工程(お風呂)がうまくいくように(気持ち良くなるように)十分に洗米して下さい。
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洗米の工程で十分に水分を吸収した酒米を蒸すことを「蒸米」といい、熱で殺菌しつつ、酒米の持つでんぷん質をのり状に変化させて麹菌が繁殖しやすい状態にしていきます。
そしてこの蒸された酒米が、次のそれぞれの工程「麹造り」「酒母造り」「醪造り」に使われます。さあ、お湯をはった釜風呂や寝湯に入ってみて酒米(あなたの身体)を蒸しあげてください。
ただし、蒸しすぎはいけません(まだ次があります)。
ほどよく気持ち良くなったら、次はいよいよ「発酵」の工程です。閉じる
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さあ、いよいよ「発酵」の工程に入ります。
日本酒造りで重要なのは、「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さん つくり)」と言われています。
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一麹=麹造り(製麹[せいぎく])
麹菌の種子(種麹)を散布した蒸米などの麹原料を、温度・湿度を調整して好ましい条件下に置き麹菌を繁殖させ、望ましい 性質を持った麹をつくります。
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二酛=酒母造り
酒造りの主役である微生物「酵母」を育てる工程です。
小さなタンク(700リットル程度)に、仕込み水.米麹.乳酸.蒸米を入れ、さらに純粋培養した酵母を加えます。 -
三造り=醪造り
ここまでに出来上がった材料(酒母、麹、蒸米、仕込み水)を3回に分けてタンクに入れて醪を作り発酵させます。
発酵が進むことで酒米のでん粉が麹の力で糖化され、その成分がアルコールに変わっていくのです。
ここでは入浴剤を麹とみたてて(麹造り)、お湯をはったお風呂に入れて櫂棒(かいぼう)を使って溶かし(酒母造り)、入浴することで皆さんを発酵(醪造り)させていきましょう。
さちなみにこのお風呂の水は当時三豊鶴で実際の酒造りに使われていた仕込み水(桜の名所、紫雲出山系の地下水)です。通常、海辺の地下水は海水の塩分が混ざってしまうのですが、ここ三豊鶴だけは高い水質と豊富な水量に恵まれていたため、酒造りをするのに最適な場所として三豊つ鶴の歴史が始まったと言われています。
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これまでの酒造り工程(今日一日)で出来上がった日本酒の「もと」は、その後「上槽」という醪を搾って日本酒と酒粕を分ける工程、「ろ過・火入れ」して細かい米や酵母を取り除き加熱殺菌する工程を経て、熟成のための「貯蔵」に入ります(厳密には濾過した後に二ヶ月くらい一次熟成します)。
貯蔵される期間は様々ですが半年から1年ほど熟成します。
日本酒は熟成によって、新酒(上槽後すぐ)とは全く違った味わいに変化します。さあ、一日の酒造り体験はいかがでしたか?
ここで過ごした時間を振り返りながらぐっすり熟成(おやすみ)なさってください。
きっと、目覚めたときには新しいあなたが醸造されていることでしょう。閉じる